生理前でも「鬼ママ」から「優しいママ」になるためのフェムケアここふぇむ講座を主催しています、あいです。
いよいよ秋も深まり、街の空気が冷たく感じられるようになってきましたね。
この時期になると、
「なんだか落ち着かない」
「夜、眠りが浅い」
「体の冷えがつらい」
と感じる方が増えてきます。
それは、アーユルヴェーダでいうヴァータ(VATA)のエネルギーがピークを迎える季節だから。
11月は“動き・風”の性質が強まる時期。
年末に向けて忙しさも増し、心も体もバタバタしがちです。
そんなときこそ「自分の心と体をあたためてあげる時間」を意識的にとることが大切です。
心を整えるフェムケア:瞑想と呼吸法で“静けさ”を取り戻す
ヴァータが乱れると、心がそわそわして不安になったり、集中力が途切れたりします。
そんなときにおすすめなのが、瞑想と呼吸法です。
先月のここふぇむ講座月一zoom会でもこのテーマでメンバーの皆さんと実践しました。

静かに自分を感じる瞑想
私が日々行っている瞑想は、とてもシンプルなもの。
あぐらで座り、目を閉じて、自分の内側を観察していきます。
瞑想って、「何も考えないでじっと座ってなきゃいけないんでしょ?私にはできない。苦手〜」っていう人がとても多いのですが、もしも瞑想が本当にそういうものなら私も苦手です。
でも本当の瞑想は「何も考えないようにしなきゃ」と思う必要はありません。
ただ、自分の体の中にどんな感覚があるか
冷えているところ、重たく感じるところはないかな?
心にどんよりしたかんじはないかな?
そんなふうに体と心の、目ではなくを感じてみてください。
そして、ネガティブな感情や冷えや滞りを感じた場所に呼吸を送るように意識します。
滞っている部分に新鮮なエネルギーが流れ、体も心も少しずつほぐれていくのを感じられるはずです。
ナディーショーダナ呼吸法で心のバランスを整える
もうひとつ、ヴァータケアにぴったりなのが「ナディーショーダナ」という呼吸法。
右と左の鼻を交互に使いながら呼吸することで、自律神経のバランスを整え、心を穏やかにしてくれます。
焦りや不安を感じたとき、眠る前の数分間でも構いません。
静かに呼吸を整えることで、心がふっと落ち着いていく感覚を味わってみてください。
体を整えるフェムケア:温かく、うるおいを与えるケアを
11月の体は、乾燥と冷えにさらされています。
お肌も髪も、そして腟まわりも“うるおい不足”になりがち。
ヴァータが増える季節は、温かく、水分と油分をしっかり与えることが何よりのケアになります。
おすすめの食事と飲み物
- 温かいスープやお味噌汁をたっぷりとる
- 根菜類(にんじん・れんこん・さつまいもなど)を日常的に
- 白湯やスパイスティーで内側から温める
- ギーを毎日食べて良質な油分を与える
私はこの季節、サマハンというスリランカのスパイスティーをよく飲みます。
少しピリッとしますが、飲むとに体がぽかぽかと温まり、巡りが良くなるのを感じます。
耳のオイルケアで“風”の侵入を防ぐ
ヴァータが支配する感覚器官のひとつが「耳」です。
乾燥した風が耳の中に入ることで、ヴァータが高まりやすくなります。
そこでおすすめなのが耳のオイルケア。
オイルケア、特にセサミオイルでのマッサージはヴァータケアにぴったりなのですがその中でも耳のケアは重要ですよ!
セサミオイルを指に取り、耳の穴の入り口や耳全体を優しくオイルを染み込ませるようにマッサージしてみましょう。
温かさと安心感が広がって、心までほっとゆるむはずです。
春への準備も、今から少しずつ
秋から冬へと移るこの季節は、実は春の不調(花粉症・アレルギー)の準備期間でもあります。
今から「鼻うがい」や「オイル点鼻」を取り入れることで、春先に楽に過ごせる体を整えていくことができます。
春の不調を春になってから整えるのでは遅いです。
“今”を整えることが、未来の自分をラクにしてくれます。

(息子も鼻うがいデビューしました!)
まとめ|ヴァータの季節こそ、“あたたかく、やさしく”
11月は、動きと乾燥のエネルギーが強まる季節。
忙しさや冷えに飲み込まれそうなときほど、意識的に「止まる」「温める」「感じる」を心がけてみてくださいね。
あなたの中のやさしさを取り戻す時間が、心と体をしなやかに整えてくれます。
季節の変化を味方につけて、自分を大切に育てていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
