看護師を辞めてPMSフェムケア専門家として活動しています、あいです。
今日は3月20日。私にとって、とても特別な日です。
私には今、13歳の娘と10歳の息子がいます。けれど、
その2人よりも前に、私のお腹に最初に宿ってくれた命がありました。
その子が、お空へ還ってしまった日が3月20日。
つまり、私にとっては一人目の赤ちゃんの「誕生日」であり、「命日」でもある日なんです。
今日は、15年前の3月20日に起こったことを、ここでお話しさせてください。
突然の出血──初めての妊娠と流産
当時の私は、看護師として大学病院の集中治療室(ICU)で働いていました。
新人と言われる時期は過ぎてるけどまだまだ若手。怖い先輩、厳しい医師、重症患者さんの看護にもだいぶ慣れ、毎日大変ながらも楽しく仕事をしていました。
学生時代から交際し、就職と同時に同棲していた彼との結婚の準備を進めていた矢先の妊娠発覚。
予定日が挙式予定日と同じ11月だったこともあり、嬉しい反面「どうしよう!」と驚いたのを覚えています。
妊娠したら赤ちゃんは当たり前に生まれてくるものだと思ってた。
だから「流産」という言葉が、自分に関係するなんて、1ミリも考えていなかった。
3月18日──ICUの夜勤中に出血
夜勤は16時30分から翌朝9時まで。
3月18日、夜勤中の19時頃に出血が始まりました。
トイレで血を見た瞬間、頭が真っ白。
「ダメなのかもしれない…」
その日の夜勤は私がとても尊敬していた先輩看護師と一緒でした。
仕事でもプライベートでも可愛がってくださっていたその先輩に相談すると、
「今すぐ帰って!安静にして、朝一で病院に行きなさい!」と、目の色を変えて言われました。
ICUは通常の病棟よりも看護師1人あたりの受け持ち人数が少なく、夜勤で1人抜けるのは大変なこと。
その日は運良く空床もあり、患者さんの病状も落ち着いており、何よりベテラン看護師さんたちがサポートしてくれて、私は仕事を早退しました。
でも出血は止まりませんでした。
3月19日──病院で流産と診断
子宮の中に残ったものをきれいにするために、手術が必要と言われました。
手術の日程は、翌日3月20日に決まりました。
手術前日の夜、久しぶりに実家に帰りました。
たまたま姉も帰省していて、家族4人で夕食を囲むことに。
私は、昔から強がりで人に弱さを見せるのが苦手なタイプ。
でも、その日は我慢できず、家族の前で涙が溢れました。
家族の前で泣いたのはおそらく幼少期以来だったと思います。
お姉ちゃんが背中をさすってくれて、お母さんとお父さんもそばにいてくれて──
心強かった。
「私はこの人たちに支えられて生きているなあ」
そう実感した夜でした。
3月20日、朝一番で手術
麻酔から目が覚めたのはお昼頃でした。
待合室には、お父さん、お母さん、お姉ちゃん、そして旦那さんが待ってくれていました。
麻酔の影響で少しぼんやりした頭と、若干の気持ち悪さのまま、病院を後にしました。
涙とともに、お空へ還っていった我が子。
心も体もポッカリ穴が空いたような感覚と、「ありがとう」「ごめんね」が入り混じる、不思議な感情だったのを覚えています。
15年経った今、思うこと
今年も卒業シーズンを迎え、友人や知人のお子さんが小学校・中学校を卒業していくのを見て、
「あの子が生まれていたら、今ごろ15歳だったんだな」と、しみじみ思います。
私の娘と息子にも、この話は毎年伝えています。
「今日は、お兄ちゃんかお姉ちゃんの誕生日だから、一緒にお空を見ようね」って。
だから我が家、
普段は「子どもは2人」と言いながらも、本当は3人きょうだいです。
目には見えないけれど、いつもそばにいてくれている気がしています。
後悔しない生き方を
流産の経験は、全員が経験するものではないし、決して簡単に乗り越えられるようなものではありません。
こうして時間が経っても、私の中であの子の存在は消えないし、消すつもりもありません。
赤ちゃんが流産となってしまう原因は、
お母さん側の問題
赤ちゃん側の問題
どちらもあります。
私のような初期の流産はほとんどが赤ちゃん側に問題があるとも言われています。
でもやっぱり考えてしまうこともあります。
「もっとできることはなかったのか」
「生活や食事に気をつけていたら変わったかな」
タラレバばかり並べて後悔しても意味ないし、無駄。
そんな無駄な時間過ごすくらいなら、最初から行動していれば良かったでしょ。
もし、今このブログを読んでいるあなたが、
体を整えたいとか
やってみたいことがあるとか
自分を変えたいとか
そんな思いがあるならとっとと行動してください。
やらない後悔ほど無駄なものはないです。
最後はきつい言い方をしましたが、
私もやらない後悔をしたことがあるから言っています。
そして、大抵はやって後悔したことはありません。
今日は、空を見上げて、大切な存在を思い出す1日にしようと思います。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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